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第三部　ヒンドゥー教以外の諸宗教
イスラム・カリグラフィー「偉大なるお方、わたしたちのダスタギール様」と描かれている。ダスタギールとは、「手を取って導いてくださる方」という意味で、バグダッドのスーフィー教団「カーディリー教団」の創始者、アブドゥル・カーディル・ジーラーニー（1077～1166）のこと。イスラム教の宗教美術では、人の姿や神の像を描くことが偶像崇拝につながるとして禁止されたために、唐草、幾何学文様、カリグラフィーなどが発達した。石版画　　25×35cm　　RAVI VARMA PRESS.MALAVLI, G.I.P,

MACCA（メッカ）イスラム教の聖地。三原色を思いっきり使っている配色がすごい。こんな色の使い方は普通しないでしょう。石版画　　25.5×35.3cm　　採集地：JAIPUR

KERABALLA 　イラクにある、イスラム教・シーア派の聖地。三角定規を使って描いたような絵。そして誰も人の姿はない。虚ろで、不思議な味わいがある。石版画　　25×35.5cm　　RAVI VARMA PRESS.MALAVLI, G.I.P,　採集地：JAIPUR

拝火神殿（ゾロアスター教）　インドにいるゾロアスター教徒は、8世紀にイスラーム教徒に追われてペルシアのパルーサからインドのボンベイ付近に到達したゾロアスター教徒の子孫で、パールシー（パルシー）と呼ばれています。現在のパルーシーは約10万人。ボンベイを中心に住んでいますが、一般に裕福な人が多く、有名なTATA財閥もパルーシーだそうです。保存状態がよくないのが残念だが、明るく澄んだ色彩がすばらしい。石版画　　　32.5×46cm

祖師像（ジャイナ教）コマ割りの部分には数々の試練や奇跡の物語が、中心には宇宙樹の下に座すマハヴィーラのファンタスティックな情景が描かれている。 50×36cm　　Printed at Punjabi Press　採取地　アジメール

シク教の開祖ナーナク（1469～1538）と歴代グルたち（シク教）　シク教はヒンドゥー教とイスラム教を批判的に統合した宗教。ナーナクにとっても宗教の最終目的は輪廻からの解脱と神と合一することであったが、ヒンドゥー教で行われていた儀礼や修行によってはそれを達成できないという。また彼はカースト制を批判し、神の前で人は平等であり、人の価値はその人の行いによると説いた。石版画　　36×25.5cm　　B.I..PRESS.BOMBAY

MARY（キリスト教）　インドのキリスト教徒は約1422万人で、人口の約2.6パーセントだということですが、南インド、特に西南インドのケララ州やゴアなどでは、教会をよく見かけます。椰子の林の中にすっと建っている白亜の教会には独特の風情があります。　伝道の歴史は古く、伝説によると十二使徒の一人聖トマスが南インドのトラヴァンコール海岸に達し、椰子の木陰で教えを説いたのが始まりと言われています。実際インド西南部のマラーバル地方には、トマス派と呼ばれる一派が古くから存在しますが、彼らは、ペルシアから渡ってきたネストリウス派の子孫ではないかとも推測されているそうです。　西欧の教会がインドに進出したのは1498年以後で、現在はカトリック教会、オーソドックス教会、マルトマ教会、プロテスタントなどが存在しています。石版画　　36×25cm　Picture Publishing Corporation.　TRADEO.　BOMBAY

ダライ・ラマ１３世　石版画　37×25.5cm　RAVI-VARMA-PRESS.　KARLA-LONAVLA

第三部　ヒンドゥー教以外の諸宗教
イスラム・カリグラフィー「偉大なるお方、わたしたちのダスタギール様」と描かれている。ダスタギールとは、「手を取って導いてくださる方」という意味で、バグダッドのスーフィー教団「カーディリー教団」の創始者、アブドゥル・カーディル・ジーラーニー（1077～1166）のこと。イスラム教の宗教美術では、人の姿や神の像を描くことが偶像崇拝につながるとして禁止されたために、唐草、幾何学文様、カリグラフィーなどが発達した。石版画　　25×35cm　　RAVI VARMA PRESS.MALAVLI, G.I.P,

MACCA（メッカ）イスラム教の聖地。三原色を思いっきり使っている配色がすごい。こんな色の使い方は普通しないでしょう。石版画　　25.5×35.3cm　　採集地：JAIPUR

KERABALLA 　イラクにある、イスラム教・シーア派の聖地。三角定規を使って描いたような絵。そして誰も人の姿はない。虚ろで、不思議な味わいがある。石版画　　25×35.5cm　　RAVI VARMA PRESS.MALAVLI, G.I.P,　採集地：JAIPUR

拝火神殿（ゾロアスター教）　インドにいるゾロアスター教徒は、8世紀にイスラーム教徒に追われてペルシアのパルーサからインドのボンベイ付近に到達したゾロアスター教徒の子孫で、パールシー（パルシー）と呼ばれています。現在のパルーシーは約10万人。ボンベイを中心に住んでいますが、一般に裕福な人が多く、有名なTATA財閥もパルーシーだそうです。保存状態がよくないのが残念だが、明るく澄んだ色彩がすばらしい。石版画　　　32.5×46cm

祖師像（ジャイナ教）コマ割りの部分には数々の試練や奇跡の物語が、中心には宇宙樹の下に座すマハヴィーラのファンタスティックな情景が描かれている。 50×36cm　　Printed at Punjabi Press　採取地　アジメール

シク教の開祖ナーナク（1469～1538）と歴代グルたち（シク教）　シク教はヒンドゥー教とイスラム教を批判的に統合した宗教。ナーナクにとっても宗教の最終目的は輪廻からの解脱と神と合一することであったが、ヒンドゥー教で行われていた儀礼や修行によってはそれを達成できないという。また彼はカースト制を批判し、神の前で人は平等であり、人の価値はその人の行いによると説いた。石版画　　36×25.5cm　　B.I..PRESS.BOMBAY

MARY（キリスト教）　インドのキリスト教徒は約1422万人で、人口の約2.6パーセントだということですが、南インド、特に西南インドのケララ州やゴアなどでは、教会をよく見かけます。椰子の林の中にすっと建っている白亜の教会には独特の風情があります。　伝道の歴史は古く、伝説によると十二使徒の一人聖トマスが南インドのトラヴァンコール海岸に達し、椰子の木陰で教えを説いたのが始まりと言われています。実際インド西南部のマラーバル地方には、トマス派と呼ばれる一派が古くから存在しますが、彼らは、ペルシアから渡ってきたネストリウス派の子孫ではないかとも推測されているそうです。　西欧の教会がインドに進出したのは1498年以後で、現在はカトリック教会、オーソドックス教会、マルトマ教会、プロテスタントなどが存在しています。石版画　　36×25cm　Picture Publishing Corporation.　TRADEO.　BOMBAY

ダライ・ラマ１３世　石版画　37×25.5cm　RAVI-VARMA-PRESS.　KARLA-LONAVLA