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Ranginchaman(虹)

文；Akram Ghasempour

絵；Zhila Hodaii

shabaviz社刊　　23,5cm×16,7cm

今回イランで見つけた絵本の中で、個人的に特別好きな一冊です。

アナヒード船長の話

文；Mahdokht Kashkouli

絵；Alain Bailhache

shabaviz社刊　　23,5cm×16,7cm

世界一の船乗りパオロは、いつも水の上を旅し、人を運ぶことにうんざりしていました。彼はアナヒード船長の力を

借りようとしましたが、アドバイス以外は何も得られませんでした。彼は冒険旅行に出発します。

そしてフェレイドウムに会い、その力によって大きな鳥に姿を変えます。空を飛ぶことが出来るようになった彼は、

すぐに自分の決断を後悔します。しかしもう元に戻れません。彼は鷲のワナにかかってしまい、大声で叫びます。

パオロの叫びを聞いたアナヒードは彼を助けに向かいます。

同系色のグラデーションで描かれた幻想的なイラストがすばらしいです。

砂漠の街ヤズドの小さな本屋さんで見つけました。

絵がとてもリズミカルなので、歌の本かもしれません。

文；Jamshid Sepahi

絵；Mahru Nonahali

shabaviz社刊　　23,5cm×16,7

ある夜、ヤクタは空の星を手でつかみ取る夢を見ました。

朝起きたとき、彼女は手に星を持っていました。

しかしその星は、年をとっていて、元気がなく、 今にも死んでしまいそうでした。

ヤクタは、彼女のおじいさんや、牛や、 家族の一員になっている大きな犬に、

どうしたら星が元気になるか尋ねますが、 だれも星を助ける方法を知りません…。

女の子やおじいさんの顔がちょっと恐いのですが 、ありきたりでない独特な作風で、

ベランダの手すりや バラの花などに、イランらしさが感じられます。

タイルや煉瓦を部分的に描いて省略することによって、 簡素でいい感じの絵になっていると思います。

バラの花びらの旅

　 文　Manuchehr Kaymaram

　　絵　Sara Iravani

そのバラの花びらは、他の花びらと一緒に花びんに捕らわれていることにうんざりしていました。

そこで、花から離れ、風に乗って旅に出ました。災難や危険に出会い、危うく命を落としそうになりましたが、

よい信念の力によって彼女は元の茂みに戻って来ることができました。彼女の友達は、

彼女がそこに留まり、一緒に庭の土になるために彼らを待ってほしいとお願いしました。

翌年、その土壌からバラの花が咲いたとき、彼らは再び一緒になることができるからです。

そしてそれは実現しました。

物語のイラストは額縁風に、文を囲むようにして描いてあります。

Sirazの古本屋さんで見つけた絵本

ペルシャ語翻訳ボランティア募集中です！

キリムの伝統的な文様や、黒と緑の2色刷り印刷がすてきです。

Story of the silk worm

文・絵　Noureddin Zanrrinkelk

1974年　Kanoon Parvareshi社

芋虫がちょっとグロテスクですが、 ものすごく芸術性の高い作品だと思います。

最後の、暗い空に凧が飛んでいる見開きのページには 目眩がするほど鮮烈な美しさを感じます。

シラーズの古本屋さんで見つけました。

表紙がすごくサイケです。

人の表情がちょっとこわいのですが、本の上の変な鳥、淡い色調の青い花、白抜きで描かれた窓枠や木立など、

とてもいいと思います。