タルノヴォの近郊にはプレオブラジェン僧院、ドリャーノヴォ僧院、カピノヴォ僧院、キリファレヴォ

僧院など、数多くの僧院があります。バスやタクシー、徒歩で僧院巡りをしましたが、

どの僧院も、建っている場所や雰囲気、独特な建築が魅力的でとてもよかったです。

タルノヴォの北7kmにある19世紀前半に建てられた僧院で、黄褐色の外壁一面に

描かれたフレスコ画が見事です。

ここへはタルノヴォの郊外から、野山の中を歩いて２〜３時間で行くことができます。

僧院への道のことは、旅先で出会ったニーナとミケルから教えてもらいました。

まず、このメモをタクシーの運転手に見せて郊外の団地のような所まで行きました。

道が分かるかどうか心配でしたが、犬の散歩をしていたおばさんが団地のはずれに

ある入口を教えてくれました。僧院までの地図を書いた看板が立っています。

道には所々白と赤で印がつけられているので、あまり迷う心配はありません。

途中には花が咲き乱れ、色々な種類の実をつけた木が繁っています。

日の当たる乾いた山道や、谷間の水場、小川や、そこに懸かる小さな木の橋、

木もれ日のトンネルなど、とてもいいところでした。

そのうち、遠くに山の連なりや巨大な断崖の見えるすばらしい展望が開けてきました。

小川の岸辺にほおずきが実をつけていました。

半分くらい来たところ。大きな緑の谷の左右には断崖絶壁が連なっています。

西側（左）の斜面に豆粒の様に小さく見えるのがプレオブラジェン僧院です。

木もれ日のトンネルの中を歩いていきます。

外壁の絵はZahari Zografによるもの、内部のイコンはゾグラフや、

Stanifslav Dospevskiによって描かれたものです。

時計のついた塔や、葡萄棚もいい感じです。

青い窓の装飾

老修道士

緑の谷の対岸の眺め。あんなところに、何の建物でしょうか？

…後で知ったのですが「スヴェタ・トロイツア(St.Troiza)」という僧院でした。

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さて、僧院からの帰りは、さすがに歩きではなくバスで行こうと思い、谷を通る街道まで

つづら折りの山道を降りていきました。そして30分位で街道に出たのですが、バス停らしき

ものは見当たらず、心配になってきました。「もう、こうなったらヒッチハイクだ！」

ということで、「VELIKO TURNVO　5Lv」（5Lv＝約300円）と紙に書き、走ってくる車に

手を振りました。観光バスや、ロシアからの貨物トラックも通りますが、なかなか止まって

くれません。まいったなー、と思っていると、ちょうど路線バスらしきものがやって来ました。

助かった〜！　運賃は30円（うろ覚え）、運転手と車掌の他、乗客はわたし一人だけ。

一体このバスはこれで採算がとれるのでしょうか？タルノヴォの街に近づくと城壁の連なる

ツァレヴェッツの丘が見えました。ハッとするほど美しい眺めです。バスにも乗れたし、

またひとつタルノヴォの美しい眺めを見つけたし、とても幸運でした。

僧院巡り�Aにつづく