バチコヴォの聖マリア教会から坂道を300mほど上るとOssuaryと呼ばれる小さな教会堂があります。

この建物内部には聖マリア教会よりさらに古く、１５世紀に描かれたすばらしいフレスコ画が

あるそうですが、現在修復中で残念ながら見ることが出来ませんでした。

　本当に残念だなあと思いつつ、そこにしばらくたたずんでいると、坂道の向こうから

歩いてくる人たちがいます。山登りのような装備をしているので聞いてみると、この先に美しい

渓谷があり、そこでキャンプをしていたといいます。わたしも行ってみることにしました。

OssuaryまたはCemeterry Church

渓流に沿って山道を歩いていくと、いたるところ花が咲き乱れ、スモモ、グミなど様々な

実をつけた樹木が茂っていました。空気が澄んでいて、木漏れ日が宝石のようにきれいです。

ときどき大きく視界がひらけ、高い山やそそり立つ断崖があらわれました。

山の中腹に小さな教会らしき建物が見えました。途中の水場で会った牛飼いの親子に

「ドーバル・デン」（こんにちは）と挨拶すると、「この先にあと三つ教会があるよ」と言います。

後で知ったのですが、この教会群のある谷間は聖Clvia地区というそうです。

聖Cluvia地区の教会

塀の中にはプラタナスの大木が二本。お堂のような小さな教会の中には

聖なる泉が湧いていました。大木の根元にわき出す聖なる泉、

なんてすばらしいのだろう！

大木の教会で会った人たち

「一年に一度復活祭の・・・の日に上の教会からこの教会にイコンが運ばれてくるんだよ」

（語学力不足のため、一部不明。すみません）

さらに奥に行くと断崖をくり抜いた階段があり、小さなお堂が

岩にへばりつくようにして建っていました。秘境感覚満点！

「岩窟の聖母」

一番奥にある、18世紀建立の、大天使に捧げられた教会

ひっそりとした「大天使教会」内部

Kopｒivshtitsa篇につづく